金沢で「インフラエンジニア」と聞くと、PC画面に向かってサーバーやネットワークを構築する姿を想像するかもしれません。また、工場を動かすための電気や空調、通信環境などを管理する「製造インフラエンジニア」という職種を思い浮かべる方もいるでしょう。これらはいずれも社会や産業を支える仕事です。
しかし、モノづくりが盛んなここ北陸・金沢エリアには、未経験から挑戦でき、工場の主役である生産設備(機械やロボット)を直接守る「保全エンジニア」という、もう一つのキャリアがあります。
機械や設備を扱うこの仕事は、AIに代替されにくい将来性と安定性が大きな魅力です。さらに金沢には、高額なスクールに通わず、給与をもらいながら現場で活躍できる技術を学ぶという、未経験者に適したルートがあります。
本記事では、金沢エリア(金沢市・白山市・小松市など)におけるインフラエンジニアやエンジニア職の需要と、未経験から技術を身につける具体的な方法について、株式会社エー・オー・シー(以下、当社)の視点から解説します。「将来が不安」「手に職をつけたいが資金面で余裕がない」という方の悩みを解決する手引きとしてご活用ください。
※本記事に記載されている労働関係法令や各種制度に関する内容は、記事執筆時点での一般的な情報です。実際の労働条件や契約内容は、就業先の企業や派遣会社によって異なります。詳細は最新の募集要項をご確認ください。
目次
金沢でインフラエンジニアを検討する方へ。製造業を支えるもう一つの道
「インフラエンジニア」という言葉が指す役割は、地域や業界によって大きく異なります。ここでは、一般的なITインフラから、金沢で需要の高い製造業関連のエンジニア職まで、それぞれの違いと特徴を紐解きます。
ITインフラと、工場の環境を整える製造インフラエンジニアの違い
東京や大阪などの大都市圏では、インフラエンジニアといえばAWSなどのクラウドサーバーや、オフィスの通信ネットワークを管理する「ITインフラエンジニア」を指すのが一般的です。コンピューター上で行う作業が中心となる職種です。
一方で、建設機械メーカーや電子部品工場が集積する金沢エリアでは、工場の電気、ガス、空調、工場内ネットワークといった「環境」を管理する「製造インフラエンジニア」の需要もあります。24時間稼働する工場という巨大なインフラ環境を支える、やりがいのある仕事です。
工場の環境を整えるだけでなく、機械に直接触れる保全エンジニアの魅力
ここまで紹介したITインフラエンジニアと製造インフラエンジニアは、どちらも工場や社会を動かすための「環境」を管理する仕事です。これに対して当社が未経験の方に特にすすめているのは、その環境の上で実際に製品を作る生産設備やロボットに直接触れて点検や修理を行う「保全エンジニア」です。同じ「インフラエンジニア」という言葉から連想されるイメージとは対象がまったく異なる仕事だとご理解ください。当社が保全エンジニアをすすめる理由は、大きく3つあります。
部品の交換や異音の聞き分け、その場での微調整は、人の手と判断が欠かせない作業です。
機械を点検・修理する技術は、特定のシステムや工場の設備配置に縛られず、業種が変わっても応用できます。
サーバーや電気設備の専門知識をあらかじめ求められることが多いITインフラ・製造インフラの仕事に対し、保全エンジニアは当社の研修を通じて段階的に技術を積み上げていくことができます。
こうした理由から、当社では工場の「環境」を管理するインフラエンジニアではなく、生産設備そのものに向き合う保全エンジニアという道を、未経験の方におすすめしています。ここから先は、保全エンジニアという仕事について詳しく解説します。
自分の調整一つで、数トンの大きなプレス機や精密な半導体製造装置がスムーズに動き出し、目の前で製品が次々と生まれていく。工場の心臓部とも言える機械に直接触れ、製品が生み出される瞬間を支えるのが保全エンジニアならではの醍醐味です。ものづくりの現場を支えるという意味で、OTと呼ばれる制御技術の分野において重要な役割を担っています。
- ・サーバーや通信網の構築
- ・PC画面での作業が中心
- ・都市部に求人が集中
- ・工場の電気・空調・ガス等の管理
- ・工場を動かす「環境」を整備
- ・工場全体を見渡す役割
- ・生産設備(機械)の点検や修理
- ・モノづくりの主役に直接触れる
- ・金沢・北陸エリアで需要大
ITインフラエンジニアについては、インフラエンジニアは未経験から目指せる?製造・保全の経験を活かすキャリア形成で解説しています。
石川・金沢エリアでは未経験から挑戦できる求人が増加傾向
現在、石川県の製造現場では人手不足が課題です。長年現場を支えてきた熟練の技術者たちが定年を迎える「2025年問題」が背景にあり、その技術を次の世代へ引き継ぐ必要があるからです。
企業は「未経験でも意欲のある人を採用して、自社や専門機関で育てよう」という動きを強めています。特に金沢周辺では、未経験者を対象とした求人が多くあり、その多くが手厚い研修制度を掲げています。
これは求職者にとって着実にキャリアを積むチャンスです。専門的な知識がなくても、学ぶ意欲と適性さえあれば、将来にわたって活かせる技術を身につけることができるからです。当社でも、文系出身者や異業種からの転職者を歓迎し、プロフェッショナルなエンジニアへと成長できる育成体制を整えています。
未経験から保全エンジニアを目指すべき理由は将来性と安定性
「せっかく技術を身につけても、将来はAIがその作業を代わりに担うようになるのでは」と感じる方もいるかもしれません。しかし、製造現場の保全エンジニアに関しては、その心配は小さくなります。むしろ、自動化が進むこれからの時代こそ、その重要性は高まります。
AIや自動化が進んでも代替されにくい現場の実践的な技術力
近年、生成AIの登場により、デスクワーク中心の業務は自動化が進みつつあります。しかし、当社が扱う生産設備の分野には、実機ならではの壁があります。
例えば、工場の機械が停止した際、AIはデータを分析して「モーターの異常」を検知することはできます。しかし、実際に工具を持って現場へ行き、部品を交換し、わずかな異音を聞き分けて微調整を行うのは、人の手と判断が必要な仕事です。
データの分析
異常の検知
最適値の計算
部品の交換・修理
異音・異臭の確認
現場での最終判断
将来的に自動化設備がさらに普及したとしても、その設備自体をメンテナンスし、予期せぬトラブルに対応するのは人間です。AIが示したデータをもとに、現場で正確な処置を行う。そうした役割を担うエンジニアが、これからの製造業DXを支えます。ソフトウェアからハードウェア分野への転身を検討する視点は、ソフトウェアからハードウェアの業種への転職は可能?将来性と未経験からの挑戦でも紹介しています。
手に職をつけることで景気変動に左右されにくいキャリアを築く
金沢エリアの製造業は、特定の製品だけに依存しているわけではありません。建設機械、工作機械、食品機械、そして今まさに再興を迎えている半導体関連産業など、多岐にわたります。
一つの業界の状況が変化しても、別の業界が好調であるケースが多く、エンジニアとしての技術(電気回路の知識や機械整備の専門技術)を身につけていれば、さまざまな業界で活躍することが可能です。さまざまな業界で活躍できる保全エンジニアを、当社では「クロスオーバーエンジニア」と呼んでいます。特定の会社でしか通用しない手順ではなく、どの工場でも通用する技術を身につけることこそが、長期的な安定につながります。
当社では、正社員として入社し、実機(実際の機械)を使っての研修を経て技術を習得し、長く活躍できるキャリアを目指せる働き方を提供しています。将来にわたって活かせる技術を着実に身につける仕組みが整っているため、変化の激しい現代においても安心して技術習得に励むことができます。
金沢で未経験からエンジニアになるための具体的な方法
では、未経験からこの職種に就くためにはどうすればよいのでしょうか。いくつかルートはありますが、金銭的な負担を抑えて着実に進む方法を考えます。
独学やスクールよりも給与をもらいながら学ぶ道を選ぶ
IT分野のインフラエンジニア等を目指す場合、有料の専門スクールに通う方法があります。国の教育訓練給付金を利用すれば受講費用の一部支給を受けられる講座もありますが、学習期間中は収入が減り、お金を払って学ぶ必要があります。また、雇用保険を受給できない方を対象とした国の『求職者支援制度』では、無料の職業訓練と就職支援が受けられます。さらに『本人収入が8万円以下』『世帯の金融資産が300万円以下』などの要件を満たせば、職業訓練受講給付金の支給も受けられます(給付金の対象外であっても訓練の受講は可能です)。
出典)令和6年10月から教育訓練給付金を拡充します – 厚生労働省
出典)求職者支援制度のご案内 – 厚生労働省
一方、当社が提示する選択肢として、働きながら学ぶ働き方があります。これは、入社した初日から正社員として給与が支払われ、その業務の一環として研修を受ける仕組みです。これを当社では「実務×スクール育成制度」と呼んでいます。
受講料支払い + 学習期間中の収入減
- 数十万円の自己負担
- 学習期間中の生活費の不安
- 必ず就職できるとは限らない
給与支給 + 研修費用の自己負担なし
- 初日から給与が支給される
- 受講料などの費用がかからない
- 正社員としての雇用でスタート
研修を通じて専門的な技術を持つエンジニアを育成し、地場のモノづくり産業に貢献していくための体制を構築しています。技術を身につけたいという意欲に寄り添う仕組みですので、安心して一歩を踏み出してください。
実機を使った研修環境がある企業なら現場で活躍できる人材へと成長できる
座学で知識を学ぶだけでは、実際の現場での対応は難しくなります。金沢で保全エンジニアを目指すなら、実際の工場と同じ設備を使った「実機」での研修環境がある企業を選ぶことが大切です。
当社では、「AOCテクニカルセンター(ATC)」を石川、福井、富山の3拠点に設置しています。研修期間は1.5ヶ月で、施設内には、実際の生産現場で使われている産業用ロボットや真空装置、有接点シーケンス制御の訓練装置などが完備されています。
工具の正しい使い方から配線方法、トラブル対応まで、段階的に実践を重ねて身につけます。そのため、現場に出た際も自信を持って業務に取り組むことができるようになります。この現場に直結した教育環境が、現場で活躍できる人材の育成につながり、多くの企業から評価をいただく要因となっています。
AOCの正社員としての雇用の安定と地域に根差した安心感
「未経験歓迎」の求人の中には、十分な教育体制が整っていなかったり、希望と異なる定型作業のみを繰り返すことになったりするケースも見られます。後悔のない決断をするために、確認すべき大切な基準をお伝えします。
座学だけでなく実際の機械に触れる研修施設があるか確認する
研修制度の有無だけでなく、その中身を確かめることが重要です。会議室でテキストを読むだけや、現場での見学のみに留まる内容になっていないかを確認しましょう。専門技術をしっかりと育てる環境を持つ会社は、教育のための専用施設と経験豊富な講師を整えています。
面接などの機会に「研修では具体的にどんな機械を使いますか?」と質問してみるのも一つの方法です。当社のように、実機を使った長期研修を行う施設(ATC)を保有し、半導体装置などを実際に操作しながら学べる環境であれば安心できます。
安定した雇用形態で将来を見据えたキャリア形成を行う
もう一つ重要となるのが、自身の雇用を守る仕組みです。期間の定めがある契約の場合、仕事の状況によって雇用の継続に不安が生じる心配があります。安心して技術習得に励むためには、長期的な視点で雇用の安定を方針として掲げる企業を選ぶことが重要です。
当社では、当社の正社員として入社し、実機を使っての研修を経て技術を習得し、長く活躍できるキャリアを目指せる働き方を提供しています。賞与や昇給、各種手当などの制度も含め、皆様が安心して腰を据えて成長できる環境を支えます。
金沢でのエンジニア転職に関するよくある質問と回答
最後に、転職を検討されている方からよくいただく質問に、当社の実績に基づき回答します。
Q文系や未経験でも本当にエンジニアになれますか?
はい、目指すことができます。実際に当社の保全エンジニアの多くは、文系出身者や、全くの異業種からの転職者です。「機械を扱う仕事に興味がある」「専門の技術を身につけたい」という意欲があれば、業務に必要な知識は入社後の研修で着実に補うことができます。また、これまでの経験で培われた人とのやり取りの経験や、素直に学ぼうとする姿勢は、チームで動く現場において好評価につながるケースも多く見られます。
Q研修期間中の給与や待遇はどうなっていますか?
研修期間中も当社の社員として、規程に基づき給与が支払われます。当社では「AOCテクニカルセンター(ATC)」を石川、福井、富山、愛知の4拠点に設置しており、研修期間は1.5ヶ月です。遠方から参加される方に向けては、生活家電付きの単身・独身寮(ワンルームマンション等)を多数完備しており、敷金・礼金が不要で、即日就業・即日入居に対応する案件もあります。生活面での負担を抑え、安心して学べる環境を整えることが、プロフェッショナルなエンジニアへの着実な道につながると考えているためです。
Qどのような業種の企業で働くことになりますか?
石川県・金沢エリアでは、世界的な建設機械メーカーや工作機械メーカー、半導体・電子部品メーカーなどが主な就業先です。特に石川県および北陸地方は、今まさに半導体産業の再興とも呼べる活況を示しており、工場で働くチャンスがあります。皆様の希望や適性、身につけた技術に合わせて、適した現場への配属を行っています。
当社は、皆様が現場に出るエンジニアだからこそ担える重要な役割を認識し、さまざまな業界で活躍できる「クロスオーバーエンジニア」へと歩んでいけるよう、段階的にサポートいたします。
まずは一度、当社の話を聞きに来てください。適性の確認や施設見学のみのご相談も歓迎いたします。新しいキャリアの一歩を、ここ金沢から始めてみませんか。
詳しい内容や採用情報については、こちらのページをご確認ください。

