インターネットやSNSで仕事について調べると、「エンジニアの派遣はやめとけ」「使い捨てにされるよ」といったマイナスな言葉を見かけることがあります。これからエンジニアを目指したいと思っている方にとって、こういう評判を見るととても不安になってしまうと思います。こういった声が上がるのは、一般的な派遣という働き方の仕組みや、一部の会社で研修が足りないことによって、「思っていた働き方と違う…」というすれ違いが起きてしまうからです。
はじめにお伝えしておくと、この記事はパソコンでプログラミングなどを行う「ITエンジニアになる方法」をお伝えするものではありません。結論としておすすめするのは、製造現場の設備を支え、機械を守る製造業の「保全エンジニア」という働き方です。
この記事では、なぜ「エンジニア派遣はやめとけ」と言われてしまうのか、その理由を国のデータなどをもとにお伝えします。その上で、後悔しないための会社選びの方法をご紹介します。これからの働き方を考えるヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。
※本記事に記載されている労働関係法令や各種制度に関する内容は、記事執筆時点での一般的な情報です。実際の労働条件や契約内容は、就業先の企業や派遣会社によって異なります。詳細は最新の募集要項をご確認ください。
目次
「エンジニア派遣はやめとけ」と言われる5つの理由と本当のところ
「やめとけ」と言われるのは、働く前にイメージしていたことと、実際の職場の環境にギャップがあるケースが多いからです。まずは、業界でよくある5つの問題を整理してみましょう。
出典)派遣で働く皆様へ – 厚生労働省
出典)第300回労働政策審議会…- 厚生労働省
気をつけて!選んではいけないエンジニア派遣会社の特徴
ここまでお話ししたような問題を避けるためには、会社選びの段階で見極めることが大切です。ここでは、避けた方がよい会社の特徴をわかりやすくご紹介します。
期間の定めのない雇用契約(正社員など)の働き方が用意されていない
安心して働くためには、派遣会社に正社員または契約社員として直接雇用され、期間の定めのない(無期限の)雇用契約を結ぶ働き方が用意されているかどうかが重要です。求人情報に「正社員になれるかも」といった曖昧な書き方しかされておらず、最初からこうした安定した働き方が用意されていない会社には注意が必要です。
期間の定めのない雇用契約であれば、派遣先での仕事が終わったとしても、派遣会社との雇用関係は続くため、次の配属先が決まるまで待っている期間も給料(休業手当など)が支払われます。そのため収入が途絶えにくいという特徴があります。長く安定して働ける方針を持っている会社かどうか、事前に確認しましょう。
※待機期間中の休業手当の支給額や支給条件は、労働基準法および各派遣会社の規定に基づきます。
練習する施設がなく、言葉だけで「未経験歓迎」としている
未経験から技術を身につけるためには、実際に手を動かして練習できる環境が欠かせません。しかし中には、机上の勉強やオンラインの研修だけで、実機(実際の機械)に触れる機会がない会社もあります。
現場で活躍するエンジニアになるためには、本物の機械を使った練習が役立ちます。きちんとした研修施設を持たず、言葉だけで「未経験歓迎」とアピールしている場合、入社しても必要な専門技術を身につけるのに手間取る可能性があります。
求人票に書いてある仕事内容と、実際の仕事が全然違う
求人票や面接での説明と、実際に入社してからの仕事内容が違うというのは大きな問題です。「エンジニア」として募集していたのに、研修が終わったら全く関係ない作業を長期間やらされるような会社は避けたいところです。
面接のときに、「今までどんな職場に配属された人がいるか」「研修で学んだことが現場でどう活きているか」といった実績を教えてくれる会社か確認することが、見極めるためのポイントになります。
後悔しない!安心して働ける会社の選び方
不安を和らげ、将来を見据えてキャリアを築くためには、どんな基準で会社を選べばいいのでしょうか。ここでは、具体的なチェックポイントと、エー・オー・シー(以下、当社)が提示する選択肢として、当社の取り組みをご紹介します。
AOCの正社員としての雇用の安定と地域に根差した安心感
当社の正社員として入社し、実機(実際の機械)を使っての研修を経て技術を習得し、長く活躍できるキャリアを目指せるという働き方があります。当社に正社員として雇用される働き方であれば、同じ職場で長く働き続け、じっくりと専門的な技術を磨くことができます。
また、当社との雇用関係は続くため、待機している期間も労働基準法に基づく休業手当(平均賃金の60%以上)が支給されるなど、法的に守られています。これにより、収入がなくなる懸念を抑えられます。
当社は「地場産業を守り、技術者の雇用を安定させること」を方針としており、地域に根差して安心して働ける環境を整えています。
地方での就業を検討される方に向けて、当社では生活家電(テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコン等)付きの個室寮(1R・1K)を完備している案件もあります。敷金・礼金不要で即日入居・就業にも対応する案件もあります。同じ収入でも首都圏と比べると生活費の支出が少ない分、自由に使えるお金が多くなることも地方就業の特徴です。
本物の機械を使った研修があるか確認する
現場に出てから「何もわからない!」と困らないためには、事前に実用的な専門技術を学べる環境が必要です。会社を選ぶときは、「本物の機械を使った研修施設があるか」「研修の期間は十分か」をチェックしてみましょう。

当社では「AOCテクニカルセンター(ATC)」を石川、福井、富山、愛知の4拠点に設置し、地域の特性に合わせた技術教育を実施しています。実際の製造現場と同じ実機(実際の機械)を使用した1.5ヶ月の長期研修を実施しています。
これを当社では『実務×スクール育成制度』と呼んでいます。独自の教育体制を通じて、お金を払ってスクールに通うのではなく、研修中も給料をもらいながら学べる仕組みになっており、経済的な負担を抑えて技術を学ぶことができます。
ロボットの点検など、AIに代わられにくい技術を選ぶ
将来の働き方を考えるなら、「この先もなくならない仕事かどうか」はとても気になりますよね。工場でロボットや機械が働く自動化が進む現代だからこそ、それらの機械の点検や修理をする「保全エンジニア」の需要は高まっています。
機械は自律的に故障を修復できないため、必ず人間の手によるメンテナンスを必要とします。実際に手を動かして機械に触れる技術はAIには代わることが難しい技術です。
さまざまな業界で活躍できる保全エンジニアを、当社では『クロスオーバーエンジニア』と呼んでいます。当社は、特定の業界にとらわれず、さまざまな業界で活躍できる技術者の育成を経営の姿勢として掲げ、取り組んでいます。
当社では、未経験からでも技術を身につけ、現場で活躍できるエンジニアの育成に取り組んでいます。当社の研修内容や、エンジニアとしてどう成長していけるかについては、以下のページで詳しくご紹介しています。
エンジニアの働き方に関するよくある質問にお答えします
最後に、エンジニアの働き方についてよく寄せられる疑問について、公的なデータや事実をもとにお答えします。
エンジニア派遣からメーカーなどの直接雇用になれますか?
はい、派遣先の企業(メーカーなど)の社員として直接雇用へと移行できる可能性があります。
労働者派遣法という法律には「雇用安定措置」というルールがあり、一定の条件を満たすと、派遣会社から派遣先の企業に対して「この人を直接雇用しませんか?」と依頼することなどが義務付けられています。実際に厚生労働省のデータ(令和6年度)を見ると、この依頼が行われたケースのうち、約41.0%にあたる人が実際に派遣先の企業に直接雇用されています。
研修を受けている間も、給料はもらえるのですか?
当社の正社員として採用された場合、入社してすぐの研修中もすでに会社の社員としての契約がスタートしています。
そのため、当社の研修施設(ATC)での研修中も、給与は支給されます。金銭面の心配を抑えながら、学ぶことに集中できるのが特徴です。
文系出身者や、製造オペレーターなどの工場勤務経験者でもエンジニアを目指せますか?
はい、エンジニアを目指すにあたり、必ずしも理系出身である必要はありません。製造オペレーターなどを経験したことがある方は、工場のルールや安全への意識が身についているため、その経験を活かしてスムーズに技術を学んでいけるケースがあります。
また、接客業などで身につけた「コミュニケーション能力」は、現場でトラブルが起きたときの状況確認や、チームの仲間と協力するときに活かせます。当社では、意欲のある方を歓迎し、研修を通じて現場で頼られる人材へと成長できるようサポートしています。

