クレーン資格の種類を徹底解説!

こんにちは!エーオーシーの人材開発室です。

私たちはお仕事を通して、人生を変えたい・豊かにしたいと考えている皆さんを全力サポートする会社です。

今回は「クレーン資格の種類」についてお伝えしたいと思います。

製造業や建設業など、重量物を扱う職場で欠かせないクレーン。その操作には資格が必要ですが、資格の数が多く、どの資格を持っているかで行える作業が異なってきます。

これからクレーン業務に就きたい方や、キャリアアップを目指す方にとって、クレーン資格は大きな武器となります。この記事では、クレーン資格の種類や違い、取得方法を分かりやすく解説します。

クレーン資格の分類

クレーンの資格は労働安全衛生法に基づき、種類やつり上げ荷重などによって分類されています。大きく分けて以下の3種類に分類されます。

免許:学科試験と実技試験の両方に合格する必要がある

技能講習:修了試験があるが難度は免許より低い

特別教育:試験はなく受講のみで取得できる

上位資格を取得していれば、下位資格が必要な作業も対応可能です。たとえば「移動式クレーン運転士」の免許を持っていれば、すべての移動式クレーンを操縦することができますが、「小型移動式クレーン運転技能講習」だと、つり上げ荷重5トン未満の移動式クレーンのみ操縦できます。

移動式クレーン(ラフテレーンクレーン)

免許の種類

クレーン・デリック運転士(限定なし)

天井クレーン、橋形クレーン、ジブクレーン、ケーブルクレーンなど、すべてのクレーン(移動式クレーンを除く)を運転できるようになる、もっとも汎用性の高い免許です。デリックとは、垂直に立てた支柱(マスト)に、斜め方向のアーム(ブーム)を取り付けた構造になっていて、クレーンと異なり吊り荷の平行移動が要件に入っていません。

クレーン・デリック運転士(クレーン限定)

クレーンのみ操作可能な免許で、デリックの操作はできません。限定なしよりも業務範囲は狭まりますが、クレーンの操作のみが必要な場合はこちらで対応できます(移動式クレーンを除く)。

クレーン・デリック運転士(床上運転式クレーン限定)

ワイヤーでつながった操作スイッチを使って床上で運転するタイプのクレーン(床上運転式クレーン・床上操作式クレーン)を運転できる免許です。工場など床上操作の多い職場で重宝されます。またつり上げ荷重5トン未満のすべてのクレーン(移動式クレーンを除く)を運転できます。

移動式クレーン運転士

つり上げ荷重5トン以上を含むすべての移動式クレーンを運転できる免許です。移動式クレーンとは、不特定の場所に移動できるクレーンのことで、トラッククレーンやラフテレーンクレーンなどがあります。公道を走る際は、運転免許証も必要となります。

揚貨装置運転士

船舶に設置された、つり上げ荷重5トン以上の揚貨装置(クレーンやデリック)を運転するために必要な免許です。クレーン・デリック運転士の免許では代用できないので、港湾での荷役作業を行うためには必須となります。

デリック

技能講習の種類

講習時間はおおよそ20時間前後、費用は2~3万円程です。学科・実技の講習を受けた後、修了試験に合格すると、修了証が交付されます。

床上操作式クレーン運転技能講習

つり上げ荷重5トン以上の「床上操作式クレーン」を運転するために必要な資格です。つり上げ荷重5トン未満のすべてのクレーン(移動式クレーンを除く)も運転できるようになります。床上操作式クレーンとは床上で操作し、つり荷の移動と共に運転者も移動するタイプのクレーンです。

つり上げ荷重5トン以上の「床上運転式クレーン」には対応していません。

小型移動式クレーン運転技能講習

つり上げ荷重が5トン未満の移動式クレーンを操作するための資格です。公道を走る際は、運転免許証も必要となります。

特別教育の種類

受講時間はおおよそ13時間程、費用は12,000円~13,000円が目安です。受講終了後に修了証が交付されます。

クレーン運転の業務に係る特別教育

つり上げ荷重5トン未満のクレーン(移動式クレーンを除く)、およびつり上げ荷重5トン以上の跨線テルハを操作するための資格です。

移動式クレーン運転の業務に係る特別教育

移動式クレーンのうち、つり上げ荷重0.5トン以上1トン未満の小型のものを運転するための資格です。

デリック運転の業務に係る特別教育

つり上げ荷重5トン未満のデリックを操作するための資格です。

天井クレーン

玉掛けの資格もセットで考えよう

「玉掛け」とは、クレーンのフックに荷物を掛けたり外したりする作業のことですが、行うにはクレーンの資格とは別に、玉掛けの資格が必要です。資格を持っていない人が玉掛け作業を行うと、荷物が外れて落下する事故の恐れがあります。クレーン資格とあわせて取得しておくことをおすすめします。

玉掛け技能講習
つり上げ荷重1トン以上のクレーン、移動式クレーン、デリックでの作業に必要

玉掛け業務に係る特別教育
つり上げ荷重1トン未満のクレーン、移動式クレーン、デリックでの作業に必要

免許取得の流れ

代表的なクレーン免許である「クレーン・デリック運転士免許(限定なし)」を取得する一般的な流れを見ていきましょう。

安全衛生技術センターで学科試験と実技試験を受験し、合格すれば免許を取得できます。ただし、各都道府県の労働局に登録された教習機関(クレーンの教習所)で所定の実技教習を修了すれば、実技試験は免除されます。クレーンの実務経験のない人が一発試験で合格するのは難しいので、教習所に通うのが確実な方法でしょう。学科試験の合格率はだいたい60%前後です。

受験資格に特別な条件はありませんが、免許の交付は18歳以上に限られています。

・取得日数

教習所に通う期間は6~8日程度

試験は月1回程度(地域差あり)で、日程によっては申し込みから実際の受験まで1〜2か月待つこともあります。スケジュールには余裕をもっておくのが安心です。

・費用

教習所の費用:10万〜20万円程度(施設によって異なる)

受験料:学科8,800円、実技14,000円(2025年現在)

就職先によっては、資格取得費用を会社が負担してくれる制度があります。

また免許、技能講習の受講をする際、一定の条件を満たしていると「教育訓練給付制度」が利用でき、支払った費用の20%に相当する額がハローワークから支給されます。制度が利用できる教習所かどうか確認しておくとよいでしょう。

橋形クレーン

クレーン資格はキャリアアップの鍵

クレーン資格には免許、技能講習、特別教育といった種類があり、操作できる機種やつり上げ荷重に応じて分類されています。また、荷物を吊る作業には玉掛けの資格が別途必要です。

資格を取得することで、建設・製造・物流業界での就職や転職が有利になり、仕事の幅も広がります。現場で必要とされる人材になるためにも、まずは自分に合った資格を調べ、段階的にスキルアップを目指しましょう。

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