金沢でシステムエンジニアを目指している方にもう一つの選択を。製造エンジニアという選択肢とキャリア戦略

「今の仕事のまま、この先も安心して働き続けられるだろうか」
「システムエンジニア(SE)を目指しているけれど、実際の仕事内容や働き方がよくわからない」
「金沢にいながら、長く技術を磨いていけるキャリアを築きたい」こうした思いを持って情報を集めている方に向けて、この記事を書きました。

金沢を含む北陸エリアでは、企業のデジタル化(DX)が進み、エンジニアという仕事への関心が高まっています。中でもシステムエンジニア(SE)は、企業の情報システムを作る仕事として広く知られている職種です。

この記事では、まずシステムエンジニア(SE)とはどのような仕事なのかを整理したうえで、金沢という地域で長く技術を磨いていくうえでもう一つ知っておいてほしい道として、工場の生産設備、つまり実機(実際の機械)を扱う「保全エンジニア」という仕事を紹介します。ソフトウェアを扱うSEと、ハードウェアを扱う保全エンジニアは、対象も仕事の内容も異なる別の職種です。両方を知ったうえで、自分に合う働き方を考える材料にしてください。

※本記事に記載されている労働関係法令や各種制度に関する内容は、記事執筆時点での一般的な情報です。実際の労働条件や契約内容は、就業先の企業や派遣会社によって異なります。詳細は最新の募集要項をご確認ください。

システムエンジニア(SE)の仕事内容と金沢での需要

まず、システムエンジニア(SE)がどのような仕事なのかを確認しておきましょう。

システムエンジニアは、お客様の業務内容を聞き取り、その内容をもとにコンピューターのシステムやソフトウェアを作る仕事です。厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)では、システムエンジニア(受託開発)の仕事の流れを、大きく5つの工程に分けて説明しています。

要件定義:お客様に聞き取りを行い、どのようなシステムを作るかを整理する工程
設計:システムの構成やデータベース、画面の作りを決める工程
開発:プログラムを実際に組み立てる工程
テスト:作ったプログラムに不具合がないかを確認する工程
保守運用:システムを導入した後、問題が起きたときに対応したり、使い方を教えたりする工程

出典)システムエンジニア(受託開発)|job tag 厚生労働省

このように、システムエンジニアはパソコンの画面の中でシステムやソフトウェアという「形のないもの」を作り上げていく仕事です。金沢を含む北陸エリアでも、企業のDXが進む中で、こうしたシステムエンジニアの求人は一定数あります。

一方で、システムエンジニアという仕事を選ぶ前に、知っておきたい現実もあります。次の項目で見ていきましょう。

IT業界の人材不足の裏にある働き方の課題

経済産業省の調査では、IT人材の不足は今後さらに広がると予測されています。企業のDX推進を背景に、IT人材の不足数は2030年には最大で約79万人に達するという試算が示されています。

出典)IT人材需給に関する調査(概要)|経済産業省

人材が足りないと聞くと、未経験からでも入りやすい仕事のように思えるかもしれません。しかし、厚生労働省がまとめた調査報告書では、IT業界の働き方について次のような点が指摘されています。

納期の厳しさやお客様からの要望への対応、急な仕様変更などにより、長時間労働につながりやすいこと
何社もの会社が間に入って仕事を請け負う多重下請けの構造があり、実際に作業を担当する技術者の技術力や経歴を確認しにくいこと

出典)IT・デジタル人材の労働市場に関する…|厚生労働省

また、未経験からシステムエンジニアを目指す場合、プログラミング言語やシステム開発の基礎知識を、入社前に自分で身につけておく必要があるケースも少なくありません。プログラミングスクールで学ぶという方法もありますが、受講料や学習期間中の生活費など、資金面での準備が必要になる場合があります。

このように、システムエンジニアという仕事には、需要の高さとは別に、働き方や未経験からの入りやすさという面で知っておきたい点があります。

ソフトウェアのSEと実機を扱う保全エンジニアという別の道

ここで、システムエンジニアとは対象も仕事の内容も異なる、もう一つの道を紹介します。それが「保全エンジニア」です。

システムエンジニアが扱うのは、コンピューターの中で動くソフトウェアという形のないものです。これに対して保全エンジニアが扱うのは、工場で実際に動いている生産設備そのもの、つまり実機というハードウェアです。同じ「エンジニア」という言葉がついていても、扱う対象がまったく異なる別の職種だと考えてください。

システムエンジニア(SE)
扱う対象:ソフトウェア(コンピューターの中で動くプログラム)
主な仕事:要件定義・設計・開発・テスト・保守運用
働く場所:オフィスでのデスクワークが中心
必要な知識:プログラミング言語やIT技術
保全エンジニア
扱う対象:ハードウェア(工場の生産設備=実機)
主な仕事:設備の点検・修理・調整による維持管理
働く場所:工場や生産現場が中心
必要な知識:機械・電気の知識と実機の操作技術

さまざまな業界で活躍できる保全エンジニアのことを、当社では「クロスオーバーエンジニア」と呼んでいます。

石川県をはじめとする北陸エリアは製造業が盛んな地域です。工場の生産設備を点検・修理し、止まらないように維持・管理する保全エンジニアは、地域の産業を支える仕事の一つとして求人が増えています。

システムエンジニアを目指して情報を集めていた方の中には、「パソコンでの作業よりも、実際に手を動かして機械に触れる仕事の方が向いているかもしれない」と感じる方もいます。次の項目からは、金沢で保全エンジニアとして働く場合の状況と、企業の選び方を具体的に見ていきます。

製造業の成長とともに広がる金沢の未経験者エンジニア採用

ここからは、金沢エリアで保全エンジニアを目指す場合の、具体的な状況を見ていきます。

石川県は製造業が盛んな地域です。県内の産業構成を見ると、「生産用機械器具」「電子部品・デバイス」「電気機械器具」といった機械や電子機器に関わる産業が経済を支えています。

出典)工業統計速報-経済産業省

厚生労働省が公表している職業別の有効求人倍率をみると、情報処理・通信技術者を含む技術者職種の有効求人倍率は1倍を超える水準で推移しており、仕事を探す人よりも仕事の数の方が多い状態が続いています(2025年11月時点)。

出典)一般職業紹介状況(職業安定業務統計)|厚生労働省

こうした製造現場では、長年働いてきた熟練の技術者が引退の時期を迎えており、若い世代への橋渡しが必要になっています。いわゆる「2025年問題」を背景に、企業は経験者だけでなく、意欲のある未経験者を育てて戦力にしようとする動きを強めています。

金沢で保全エンジニアを目指す場合、こうした地域の産業に根差した仕事には、未経験からでも挑戦できる場が広がっています。

金沢で保全エンジニアとして働く企業選びの3つの基準

未経験から保全エンジニアを目指すとき、大切なのが企業選びです。環境の選び方によって、技術が身につきやすいかどうかや、キャリアを築くまでの時間が変わってきます。

ここでは、金沢で長く活躍できる保全エンジニアになるために、確認しておきたい3つの基準を紹介します。

Check 01
研修環境
実機を使った実践的な訓練ができるか
Check 02
技術分野
AIに代替されにくい制御・保全の技術を学べるか
Check 03
雇用形態
正社員としての安定した雇用があるか

受講料がかかるスクールか、給料が出る当社か?実践的な研修制度と設備

未経験の方が最初に直面するのが、技術の習得です。

ここには現実的な分かれ道があります。お金を払ってプログラミングスクールなどに通うか、給料をもらいながら技術を身につけるかです。

一般的なスクールの受講料は数十万円かかることがあり、通学期間中の生活費も自分で負担する必要があります。当社では、これとは違う形として、給料をもらいながら学ぶ働き方を用意しています。

有料スクール
受講料:お金を払って学ぶ+自己負担の生活費
当社
受講料0円+給与支給(研修期間の1.5ヶ月間も正社員として給与を支払い)

企業の中には、入社後の研修期間中も社員として給与を支払い、教育を行うところがあります。

ただし、研修制度があると掲げていても、実際の指導内容やサポート体制は企業によって差があります。面接や説明会では、次の点を確認してみてください。

実際の機械や設備に触れる研修施設があるか:集中して技術を学べる環境があるか
実機を使った訓練ができるか:実際の現場で使う機械や装置に触れられるか

当社では、「AOCテクニカルセンター(ATC)」を石川、福井、富山の3拠点に設置しています。座学だけでなく、実際の工場で使われているロボットや、機械をプログラムで動かす技術(有接点シーケンス制御)の訓練装置、真空装置などを使い、設備の点検・修理(保全)の実践的な技術を習得できます。

研修期間の1.5ヶ月間も、正社員としての給与をお支払いしています。これを当社では『実務×スクール育成制度』と呼んでいます。

働きながら技術を身につけることは、生活面の負担を抑えて着実にスタートを切るための一つの道です。

AIに代替されにくい制御・保全の技術の習得

生成AIが広がる中で、一部の業務は自動化が進んでいくと見られます。しかし、AIには代わることが難しい技術もあります。それが、実際の機械や設備に触れる仕事です。

たとえば工場のラインが止まったとき、AIはデータを分析して異常を検知することはできます。しかし、実際に工具を持って現場に行き、部品を交換したり、わずかな音の違いを聞き分けて調整したりする点検・修理は、人の手で行われます。

先ほど説明したとおり、システムエンジニアが扱うのはソフトウェアという形のないものです。一方、金沢を含む北陸エリアの製造現場で必要とされているのは、ソフトウェアの知識だけでなく、機械や電気の知識も持っているエンジニアです。

機械をプログラムで動かす技術(有接点シーケンス制御)や、機械のメンテナンス(保全)の技術は、これから先も活かせる技術を身につけることにつながります。

企業を選ぶ際は、画面の中の作業だけでなく、実際の機械を動かす技術も学べるかどうかを基準にしてみてください。

当社の正社員としての雇用の安定

当社では、正社員として入社し、実機を使っての研修を経て技術を身につけ、長く活躍できるキャリアを目指せる働き方を用意しています。景気の波に左右されにくい環境で技術習得に取り組めるかどうかは、未経験から挑戦する方にとって大切な要素の一つです。

長期的な雇用を前提とした環境で、安心して技術習得に取り組むことができます。

未経験から「給与をもらいながら」
エンジニアを目指すなら、当社のクロスオーバーエンジニア。

詳細はこちらでご確認ください。

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金沢の保全エンジニアが制御システム分野でキャリアを築きやすい理由

数ある仕事の中で、なぜ金沢では制御・保全の分野を勧めているのか、理由を見ていきます。

半導体や機械関連の現場で高い市場価値を持つ人材

石川県および北陸地方は、半導体産業が活気を取り戻している地域です。

スマートフォンや電気自動車(EV)などに欠かせない部品や装置を作る工場が、この地域には数多くあります。これらの工場では、データを活用して生産効率を高める自動化の取り組みが進んでいます。

ここで必要とされているのが、生産設備を制御するエンジニアや、工場の設備を維持・管理する保全エンジニアです。

出典)組込み/IoT産業の動向把握等に関する調査|情報処理推進機構

Web系の仕事への関心が高まる一方で、工場の機械を動かす制御技術や、真空装置などの特殊な装置を扱う技術は、代わりのきかない専門的な技術として評価されています。

地域の産業特性に合った技術を身につけることが、金沢で長く活躍できる保全エンジニアになるための着実な一歩です。

実際の機械に触れる業務がもたらす達成感

エンジニアというと、一日中モニターに向かってキーボードを打つイメージがあるかもしれません。しかし、制御・保全分野のエンジニアは、実際の機械や設備に触れる場面が多くあります。

自分が調整した大きなアームロボットが計画通りに動き出した瞬間や、止まってしまったラインの原因を突き止めて修理し、再稼働させたときには、現場のスタッフから直接感謝の言葉をいただけます。

画面の中の作業だけでなく、目の前で製品が作られ、出荷されていく過程を支えることには、大きな達成感があります。この実感が、長く働き続ける力になります。

金沢のエンジニア転職に関するよくある質問

最後に、未経験から保全エンジニアを目指す方からよくいただく質問に答えます。

文系出身や未経験からでも本当に金沢で制御・機械エンジニアとして就職できますか?

はい、目指すことができます。
実際に当社の保全エンジニアの多くは、文系出身者や、まったく異なる業種からの転職者です。
現場で大切なのは、専門的な知識だけでなく、仕事への取り組み方や、目の前の状況を整理して考える力です。状況を確認し、それを解決するためにどうすればいいかを順序立てて考える力は、経歴を問いません。
当社でも、元・営業職、元・販売員、元・製造オペレーターなど、さまざまな背景を持つ方が、研修を経て保全エンジニアとして歩みを進めています。
大切なのは、これから学ぶ気持ちや、新しい技術への関心です。
当社のテクニカルセンター(ATC)では、工具の使い方から基礎的な内容まで、段階を踏んで学べるカリキュラムを用意していますので、安心してください。

エンジニアの仕事は激務で厳しい環境が多いというのは本当ですか?

働く環境について不安を持つ方もいるかもしれません。会社を選ぶ際には、年間休日数や有休の取得状況など、具体的な条件を確認することが大切です。

製造業の現場における保全業務では、24時間稼働する工場もあり、交代制勤務で設備を守る体制を組んでいるところもあります。ただし、大手の現場では労務管理が徹底されており、労働時間や休日が細かく管理されています。

また、製造業特有のメーカーカレンダーにより、ゴールデンウィークや夏季、年末年始には工場を止めて一斉に長期休暇をとるケースが一般的です。そのため、休日が計画的に決まっており、プライベートの予定を立てやすいという面があります。

体調を整えられる環境があってこそ、良い仕事ができると当社は考えています。自分の生活を大切にできる環境を選んでください。

金沢でこれから先も活かせる技術を。
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当社のテクニカルセンター(ATC)では、施設の見学や、キャリアについての相談を受け付けています。まずは一度、お気軽にお問い合わせください。

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