こんにちは!エーオーシーの人材開発室です。
私たちはお仕事を通して、人生を変えたい・豊かにしたいと考えている皆さんを全力サポートする会社です。
今回は「危険物取扱者」についてお伝えしたいと思います。
私たちの生活に欠かせないガソリンや灯油、アルコール、薬品などには、火災の危険性が高いものが多くあります。こうした物質は「危険物」と呼ばれ、消防法によって厳しく取り扱いが規制されています。
これらの危険物を安全に取り扱い、管理するために必要なのが「危険物取扱者」という資格です。この記事では、危険物取扱者の資格の種類、活かせる仕事、取得のメリットなどを解説します。
危険物取扱者とは?

危険物取扱者とは、消防法で定められた「危険物」を取り扱ったり、その作業に立ち会ったりするために必要な国家資格です。危険物とは、火災や爆発を引き起こす危険性が高い物質のこと。たとえば、ガソリンや灯油、軽油、重油、アルコール類、塗料やシンナー、潤滑油、化学薬品などが該当します。
危険物取扱者を取得することで、以下の業務に従事できるようになります。
・危険物の取り扱い(例:ガソリンスタンドや化学工場での作業)
・危険物の運搬(例:タンクローリー、フォークリフトなどでの運搬)
・危険物の管理(例:施設、倉庫などで保管する危険物の管理)
工場やガソリンスタンド、ビルの管理現場など、さまざまな職場でこの資格が必要とされており、現場の安全を支える重要な役割を担っています。
資格の種類

危険物取扱者の資格は、「甲種」「乙種」「丙種」の3つに分類されます。乙種はさらに6種類に分かれており、それぞれに扱える危険物の種類が異なります。
甲種危険物取扱者
甲種は最上位資格で、すべての危険物(第1類~第6類)を取り扱いでき、また無資格者が取り扱う際の監督(立ち会い)も可能です。
甲種資格を持ち、6ヶ月以上の実務経験を積むことで、「危険物保安監督者」にもなれます。
ただし、甲種は誰でも受験できるわけではなく、理系大学卒、または一定の実務経験、乙種の特定の資格に合格しているなど条件を満たす必要があります。
乙種危険物取扱者
乙種は指定された類の危険物についてのみ取り扱いや立ち会いが可能な資格で、以下の6種類に分かれています。
第1類:酸化性固体(塩素酸塩類、硝酸塩類など)
第2類:可燃性固体(赤リン、硫黄、鉄粉など)
第3類:自然発火性物質・禁水性物質(黄リン、金属ナトリウムなど)
第4類:引火性液体(ガソリン、灯油、アルコール類など)
第5類:自己反応性物質(ニトロ化合物、有機過酸化物など)
第6類:酸化性液体(硝酸、過酸化水素など)
乙種資格を持ち、6ヶ月以上の実務経験を積むと、資格を交付されている類の「危険物保安監督者」になることができるようになります。
乙種は受験資格の制限がないため、年齢や学歴に関係なく誰でも受験可能です。特に「乙種第4類(通称:乙4)」はガソリンスタンドや製造業での需要が非常に高く、人気の資格となっています。
丙種危険物取扱者
丙種は、第4類のうち特定の危険物(ガソリン・灯油・軽油など)に限って取り扱いが可能です。無資格者の作業に対する立ち会いはできません。また危険物保安監督者にはなれません。
受験資格の制限はなく、誰でも受験可能です。乙種よりも試験範囲が狭く、比較的取得しやすいため、まずは丙種からスタートする方も少なくありません。
資格を活かせる仕事

危険物取扱者の資格を持っていると、以下のような職場で活躍することができます。
ガソリンスタンドスタッフ
ガソリン、軽油、灯油などを扱っているため、 乙4か甲種を取得している人が作業の監督をしなければいけないことになっています。セルフ式ガソリンスタンドで、お客さんの監視を行うこともできます。
製造業
製造工程で危険物を使用している、あるいは危険物を製造している工場では、危険物取扱者の資格を有する人が必要となります。資格があると就職で有利になるでしょう。
タンクローリーの運転手
タンクローリーで危険物を輸送する際は、危険物取扱者を取得している人が乗車する必要があります。危険物取扱者と大型免許の両方を持っていれば、運転手として即戦力になれます。
ビルの設備管理スタッフ
安全かつ衛生的にビルを利用できるよう、各種設備の点検や整備を行います。危険物取扱者の資格があることで対応できる業務が増えます。
消防士
危険物の性質や燃焼の仕方、消火方法などの知識は、消防士の仕事においても役立ちます。危険物を扱う施設への検査など、火災の予防業務を行う際も知識が求められます。
危険物取扱者を取得するメリット

就職・転職活動で有利になる
特に製造業や化学メーカー、製薬会社などでは資格保有者が優遇されます。乙4はガソリンスタンドの求人で取得を条件としているケースも多く、アルバイトや契約社員でも採用の幅が広がります。
資格手当や昇給につながる
企業によっては、資格保有者に対して毎月資格手当を支給する制度があります。また、保有していることで任される業務の幅が広がり、昇進や昇給のチャンスにもつながります。
専門性が身につき、自信にもなる
危険物に関する知識や管理能力が身につくため、専門性の高い仕事を任せてもらえるようになります。国家資格としての信頼性も高く、自分のキャリアにおける大きな武器になります。
まとめ
危険物取扱者の資格は、火災や爆発のリスクを伴う危険物を安全に管理・操作するために欠かせない国家資格です。甲種・乙種・丙種の3種類があり、自分の目的や仕事に応じて選択できます。
中でも乙種第4類(乙4)は、就職・転職市場でのニーズが非常に高く、初めて資格取得を目指す方に特におすすめです。工場勤務、設備管理、輸送業、ガソリンスタンドなど、活躍の場は広く、取得することで仕事の選択肢がぐんと広がります。
「資格を活かしてキャリアアップしたい」と考えている方は、危険物取扱者の取得を検討してみてはいかがでしょうか。今後の働き方に、きっとプラスになるはずです。
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以上で、「危険物取扱者」についてお伝えいたしました。
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