こんにちは!エーオーシーの人材開発室です。
私たちはお仕事を通して、人生を変えたい・豊かにしたいと考えている皆さんを全力サポートする会社です。
今回は「工場勤務の服装・身だしなみ」についてお伝えしたいと思います。
工場勤務を始めるにあたって、「どんな服装で作業するの?」「どんな服を着て出勤すればいいの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。工場勤務の服装には安全・衛生に関する明確なルールがあります。この記事では、工場での服装や身だしなみについて詳しく解説し、安全に働くためのポイントをお伝えします。
工場勤務の服装とは?

工場で働く際は、多くの場合、会社から貸与される作業服を着用します。工場内で作業服を着ることには、とても大切な理由があります。
従業員の安全を守るため
工場内には大型の機械や高温を伴う設備などが多く存在します。作業服は、そうした環境から従業員を守るために設計されています。例えば、紐がついた服や、袖や裾がひらひらしている服は、機械に巻き込まれる危険性があるためNG。作業服は安全性の高いデザインになっており、火花や破片などから肌を守る素材が使われています。また体にフィットして動きやすいため、作業の妨げにもなりません。
製品の品質を守るため
食品や精密機器などを扱う現場では、製品にホコリや細菌、髪の毛などが混入すると重大な品質事故につながります。作業服の着用は「製品を守る」意味でも欠かせません。ホコリや細菌が付着しにくい素材が使われており、髪の毛の混入を防ぐ必要がある現場では衛生帽子を着用します。
作業服は無料で貸与される場合もあれば、買い取り制度のところもあります。また、ズボンだけは自分で用意するよう指示されるケースもあるため、入社前の確認が必要です。洗濯についても、工場がクリーニング回収してくれるところもあれば、自宅での洗濯が必要な職場もあります。
業種別の作業服の違い
工場と一言で言っても、その業種によって服装は大きく異なります。ここでは代表的な工場ごとの服装について紹介します。
自動車工場
自動車工場では、綿素材のつなぎやセパレート型の作業服が用いられることが多いです。丈夫な綿素材は耐久性に優れ、切り傷なども防いでくれます。頭部の保護のために帽子やヘルメットを着用し、安全靴を履くのが基本です。安全靴は、足先に鉄板が入っていて、重い部品が落ちても怪我をしにくい構造になっています。
精密機器工場
精密機器工場では、静電気が製品に影響を与える可能性があります。そのため、制電加工が施された作業服を着用します。さらに帯電防止の手袋や作業靴を使用し、静電気を発生させないよう徹底された環境が整えられています。
食品工場・製薬工場
衛生管理が非常に厳しい業種です。汚れたら一目で分かるよう、白色を基調とした作業服を着用し、髪の毛が落ちないようヘアネットと衛生帽子をかぶります。マスクと手袋も必須で、靴は汚れが付きにくいクリーン加工されたものを履きます。
溶接作業がある工場
火花が飛ぶ溶接現場では、燃えにくい綿素材や難燃素材の作業服を着用します。火傷を防ぐために肌の露出は厳禁。さらに、フェイスシールドや革手袋などの保護具も必要で、視覚や皮膚を守る配慮がされています。

工場勤務の服装で注意すべき点
安全と清潔さを保つため、工場勤務にはさまざまな注意点があります。以下のポイントを押さえておきましょう。
着用ルールを守る
作業服は工場の規定どおりに着用することが前提です。「ボタンはきちんと留める」「シャツの裾はズボンの中に入れる」「袖をまくらない」などが基本ルール。着崩しは事故やケガの原因となります。作業ズボンを自分で用意する場合でも「短パンなど肌の露出があるものはNG」といったルールがあります。安全に作業するためにも、ルールは守りましょう。
身だしなみに気を付ける
爪は短く切って清潔に保ち、長い髪は後ろで束ねて帽子の中にしまいます。髪が出ていると異物混入や機械への巻き込みリスクがあり、衛生・安全両面で問題になります。
アクセサリーは外す
指輪やピアスなど、アクセサリーは着用が禁止されていることが多いです。外れてしまうと、製品に混入したり、機械に入り込んで故障の原因になったりします。またネックレスなどが機械に巻き込まれるリスクもあります。作業中はすべて外し、現場に持ち込まないようにしましょう。
化粧・ネイルにルールがあることも
食品・製薬・精密機器工場など、お化粧がNGとなっている工場もあります。ファンデーションなどが製品に混入するのを防ぐためです。ネイルも破片が製品に混入するリスクがあるため、NGとなっているのが一般的です。
体温調節はインナーで行う
工場内は空調が完備されていないケースもありますが、作業服を脱いだり、上からコートを着たりはできません。寒暖の差はインナーで調整するのが基本です。汗をかいたときのために、替えのインナーも用意しておくといいでしょう。

工場の服装・身だしなみの疑問
髪型・髪色は自由?
多くの工場では、髪型や髪色に厳しい制限はありませんが、「安全・衛生を守る」という前提があります。派手なヘアスタイルでも問題ない場合がありますが、清潔感があるか、帽子に収まるかは重要なポイントです。髪が長すぎて帽子の中に収まらない場合は問題となるでしょう。
作業服で通勤していいの?
作業服での通勤は原則NGとされていることが多いです。外部のホコリやゴミを工場に持ち込まないようにするためです。ただし、会社によっては作業服通勤OKのケースもあるため、事前に確認しましょう。
出勤時の私服は基本的に自由ですが、工場で作業服に着替えることを考えると、着脱しやすい服がいいでしょう。
作業服がない職場での服装
倉庫内作業や一部の軽作業では、作業服が支給されず、私服で作業することがあります。そんなときは「動きやすく、汚れてもよい服装」を意識しましょう。
【おすすめの服装】
上:Tシャツ、ポロシャツ、トレーナー
下:チノパン、ジーンズ、ジャージの長ズボン
靴:スニーカー(滑りにくく、靴紐がないタイプ)
【避けたほうがよい服装】
・短パン
ケガの防止のため、肌の露出が多い服は避ける
・スカート、ワンピース
裾が広がっていると、荷物などに引っかかって危険
・装飾がついた服
荷物などに引っかかりやすい
・サンダル、ハイヒール
転倒やケガのリスクが高く、また動きづらいため作業の妨げになる
・アクセサリー類
製品を傷つけたり、外れて製品に混入したりする怖れがある

まとめ
工場勤務の服装・身だしなみは「自分の身を守る」「製品の品質を守る」という2つの大きな目的があります。業種によっても服装のルールは異なりますが、共通して大切なのは「安全第一・清潔第一」の姿勢です。これから工場勤務を始める方は、今回ご紹介したポイントを押さえて、安全に作業しましょう。
以上で、「工場勤務の服装・身だしなみ」についてお伝えいたしました。
皆様のお役に立てたらうれしい限りです。ぜひ、引き続きよろしくお願いします。
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