※本記事に記載されている労働関係法令や割増賃金、各種制度に関する内容は、記事執筆時点での一般的な情報です。実際の労働条件や契約内容は、就業先の企業や派遣会社によって異なります。当社のエンジニア求人の多くは無期雇用派遣ですが、そうではない場合もあります。詳細は最新の募集要項をご確認ください。
目次
直す仕事にはどんな種類がある?未経験から目指せる主な職種
「直す仕事」と一口に言っても、対象となる機械の種類、作動する環境、求められる専門技術の性質によって職種は細分化されます。ここでは、未経験からでも計画的な技術習得を通じて目指すことが可能であり、産業界からの要請が強い代表的な職種について解説します。
工場の生産設備を守る「保全エンジニア」
現代の製造業において、工場の生産設備は複雑化しており、設備が停止することなく安定して稼働し続ける状態を維持することが重要です。この役割を担うのが保全エンジニアです。業務は、故障前に部品の劣化状態を確認し交換を行う「予防保全(点検)」と、突発的なトラブルで設備が停止した際に原因を究明して修理を行う「事後保全(修理)」に大別されます。
製造現場ではロボットやIoT技術を用いた自動化が進展していますが、工場の省人化を進めるほど、その高度な自動化設備のメンテナンスや異常時の復旧作業を行う保全エンジニアがより多く必要になるという構造があります。既存の生産機器の老朽化や、熟練エンジニアの離職による技術継承の課題も、製造現場におけるリスクとして認識されています。
熟練技術者の大量退職による知識の消失リスク
故障時のダウンタイム長期化と保守費用の増大
未経験者から専門人材を育成する教育機能の社会的要請
出典)製造業界を揺るがす経済損失問題「2025年の崖」…|PRTIMES
さまざまな業界で活躍できる保全エンジニアを、当社では『クロスオーバーエンジニア』と呼んでいます。半導体、自動車、製薬、繊維など、あらゆる産業を横断して活躍できる高い技術は、次世代の製造業を支える役割の一つと位置づけています。
顧客の元で直接機械を修理する「サービスエンジニア」
サービスエンジニアは、自社製品や取り扱い機器を導入している顧客企業などを直接訪問し、現場で保守、定期点検、修理を行う職種です。医療機関の大型医療機器から、オフィスの複合機、店舗の産業用機械など、生活やビジネスの最前線に密着した機器が対象となります。
機器の内部構造に関する機械的・電気的知識やトラブルシューティングの技術に加えて、顧客との接点における対人スキルが重視されます。現場での初期ヒアリングによる状況把握や、修理完了後の原因・予防策の説明など、的確なコミュニケーションが求められます。技術的な解決だけでなく、顧客の不安を取り除き、製品や企業に対する信頼を回復させることが役割です。
建物の安全と機能を維持する「ビルメンテナンス」
ビルメンテナンス(ビル設備管理)は、商業施設、高層オフィスビル、病院、ホテルなどの建物において、各種設備を点検し、修理・調整を行う仕事です。オフィスビルや商業ビルなどにおいて、電力設備、空調設備、給排水設備などの運転・調整や管理を行う職種と規定されています。
法律や条例によって定められた法定点検をスケジュール通りに実施し、老朽化した部品の交換や、異常警報時の初期対応を担います。施設利用者が意識することなく安全に建物を活用できる環境を維持する役割を果たしており、景気の変動に左右されにくい職種の一つとして認知されています。
未経験から直す仕事(保全エンジニア)に就くメリットと覚悟すべき点
異業種や未経験から技術職へキャリアチェンジを図る過程には、長期的なメリットとともに、現場で直面する現実的な厳しさも存在します。客観的な視点から双方の要素を提示します。
専門的なテクニカルスキルが身につき、長期的なキャリア形成の選択肢となる
保全エンジニアとして実務経験を積むメリットの一つは、さまざまな業界で活躍できるスキルが身につくことです。これらの技術は物理法則や工学的な規格に基づいた実践的なものであり、自身のキャリア形成における有力な選択肢となります。
これらのスキルを習得することは、長く活躍できるキャリアにつながります。例えば北陸地方では、半導体製造装置や産業機械などの有力企業が複数立地しており、新たな工場新設等に向けた投資が発表されています。最先端の製造機械を導入する工場が増加することに伴い、それを維持・管理する保全エンジニアの需要拡大が見込まれます。
機械や設備を扱う作業を伴うため、引き続き人の手による対応が必要とされる
AI技術の発展によりデジタル空間上の業務は自動化の影響を受けていますが、保全エンジニアが対象とするのは実際の工場で稼働する設備や機械です。
機械のわずかな振動音の変化、油の匂いの察知、入り組んだ配線の奥にある微小な部品の交換など、人間の五感と手先の器用さを要する実践的な作業を伴います。機械のトラブルなど、その都度状況が異なる現場対応については、現状では人の手による作業が必要とされる場面が多く、需要が継続している分野です。
機械の修理や整備に関する職種の求人倍率は高い水準で推移しています。厚生労働省が公表するデータ等においても、「機械整備・修理の職業」の有効求人倍率は、製品検査などの職種と比較して高い傾向にあります。
設備の老朽化および自動化投資の拡大に伴う保守人材の不足
自動検査装置の導入により、目視による検査業務の需要は均衡状態
定型的な業務は省人化が進みやすい傾向にある
出典)一般職業紹介状況(令和8年3月分及び令和7年度分)…|厚生労働省
全国的な傾向としても保全技能者の需要が存在することが読み取れます。
現場でのトラブル対応など泥臭い作業を伴う覚悟も必要
直す仕事は、工場という生産現場で働く以上、機械の油汚れやホコリがある環境、厳しい温度環境下での作業が発生する場合もあります。生産ラインが突発的な故障で停止した際には、製品の出荷遅延を防ぐために一刻も早い復旧が求められ、プレッシャーの中で冷静に原因究明と修理を行わなければならない精神的な厳しさもあります。
未経験から挑戦するにあたっては、「具体的な機械の仕組みを理解して直せるようになりたい」「現場で活躍する技術者になりたい」といった目的意識を持つことが、定着と成長につながります。
当社では、目の前の機械に向き合い、地道な改善を繰り返すことができる意欲のある方を歓迎しています。
未経験者が「直す仕事」の求人を選ぶ際に確認すべき3つの基準
未経験者が就業後のミスマッチを防ぎ、着実にエンジニアとして成長するための客観的な企業選びの基準をまとめました。
実機(実際の機械)を使った実践的な研修制度が整っているか
エンジニアの育成環境を見極める重要なポイントの一つが、研修設備の充実度です。テキストによる座学だけではなく、現場の機械が発する特有の振動、駆動音、金属部品の質感、配線の取り回しといった感覚的な要素は、実機(実際の機械)に触れることで身につけることができます。現場と同じ実機を使った研修体制があるかどうかが、配属後のギャップを防ぐ要素となります。

当社の「AOCテクニカルセンター(ATC)」(石川、福井、富山の3拠点)では、実際の生産現場で稼働しているものと同等の機械設備を完備し、現場で活躍できる人材の育成を行っています。※現在、愛知エリアにも研修施設の増設を予定しています。
半導体産業で重要な役割を果たす「真空装置」、工場の自動化を制御する「有接点シーケンス制御」、機械の基礎要素を学ぶ「メカトロ訓練装置」等の実機を用いた実践的な訓練カリキュラムを提供しています。
無期雇用派遣など、期間の定めのない雇用契約形態であるか
一人前の技術を習得するには、現場での継続的な経験の蓄積が必要となるため、生活の基盤となる雇用の安定が重要です。
当社のエンジニア派遣求人の多くは無期雇用派遣社員(期間の定めのない雇用契約)であり、雇用の安定を方針として掲げています。
無期雇用派遣とは、当社と期間の定めのない労働契約を結んだ上で派遣先企業で就業する形態であり、派遣先での業務が終了した場合でも雇用関係は継続し、給与も支払われます。
生活基盤の支援として、生活家電付きの完全個室寮(1R・1K)を完備している案件もあり、敷金・礼金不要で経済的負担を抑えて新生活を始めることが可能です。
スクールのように費用がかからず、給与を得ながら学べる環境か
技術を習得する過程における経済的負担の構造も重要な確認事項です。民間のプログラミングスクール等では高額な受講料を払って学ぶモデルが一般的であり、学習期間中は無収入となるケースもあります。
雇用保険を受給できない方を対象とした国の「求職者支援制度」では、無料の職業訓練と就職支援が受けられます。さらに「本人収入が8万円以下」「世帯の金融資産が300万円以下」などの要件を満たせば、職業訓練受講給付金の支給も受けられます(給付金の対象外であっても訓練の受講は可能です)。
これに対し、正社員として入社し、給与を受け取りながら専門的な研修を受けることができる仕組みがありります。これを当社では『実務×スクール育成制度』と呼んでいます。受講料や設備利用料がかからず、研修期間中も労働の対価として収入を得られるため、当面の生活費に対する不安を抱えることなく、保全エンジニアを目指すことが可能です。
当社では、未経験からでも段階的に技術を身につけ、現場で活躍できるエンジニアの育成に取り組んでいます。当社の研修内容や具体的なキャリアの道筋については、以下のページにてご確認いただけます。
「直す仕事」や未経験からの挑戦に関するよくある質問
キャリアチェンジを検討するにあたって、未経験者が抱きやすい疑問について回答します。
文系出身や知識ゼロでも保全エンジニアになれますか?
技術習得に対する意欲と、適切な研修環境を提供する企業を選ぶことができれば、文系出身者や機械に関する事前の知識がない状態からでも挑戦可能です。
厚生労働省が策定している「職業能力評価基準」のガイドラインにおいても、職務を遂行するために必要な能力は、単なる知識の有無ではなく「問題発生時に原因を特定しようとする姿勢」や「安全規定を遵守する態度」といった具体的な職務行動例として定義されています。
当社のATCにおける研修でも、工具の名前や基本的な使い方といった初歩的な段階から、有接点シーケンス制御の配線図の読み方、真空装置のバルブ操作手順などを基礎から段階的に指導しています。
研修期間中の給与や生活費はどうなりますか?
研修期間中の給与の取り扱いは、入社する企業の規定や雇用形態によって大きく異なります。応募の際には求人票に記載されている「研修中の待遇」を詳細に確認することが推奨されます。
当社の「実務×スクール育成制度」では、ATCでの研修中も労働基準法に基づき正規の給与が支給されます。また、生活家電付きの単身寮を利用することで、首都圏などと比較して生活費の支出が少ない分、支出の抑制によって生じる月々の手元に残る現金を確保しやすく、安定した状態でキャリアをスタートすることができます。
どのような資格やスキルがあると就職に有利ですか?
未経験者を対象とした募集において、応募段階で特別な国家資格が必須条件とされることは少ない傾向にあります。しかし、自発的な学習意欲を示す要素として「機械保全技能士」などの国家資格取得に向けた姿勢は評価の対象となります。
機械保全技能士は、工場の設備機械の故障や劣化を予防し、正常に稼働させるための知識と技能を証明する公的な資格です。当社のATC研修カリキュラムも、この資格の取得要件を見据えたメカトロ訓練装置を用いた実践的な内容を含んでいます。
現場の機械に直接触れ、構造を理解し、安全かつ正確に作業を遂行しようとする実直な姿勢を持つことが、エンジニアとして成長していくための土台となります。
当社では、未経験からでも段階的に技術を身につけ、現場で活躍できるエンジニアの育成に取り組んでいます。当社の研修内容や具体的なキャリアの道筋については、以下のページにてご確認いただけます。

