「高校を卒業してから、工場のライン作業や接客業などで働いてきた。」
「この先もずっと今の仕事を続けられるか、将来に不安を感じている。」
「今のままでいいのか」「他に道はないのか」と考えることが増えてきた人もいるでしょう。そんな20代・30代の方は少なくありません。「大学に行っていないから、専門的な仕事には就けない」と思い込んでいませんか。
実は設備保全という仕事に関しては、学歴よりも現場での対応力や学ぶ意欲を評価する会社が増えています。この記事では、高卒・未経験からでも設備保全を目指せる理由と、安定した収入を得ながらキャリアを築く手順をご紹介します。
※本記事に記載されている労働関係法令や各種制度に関する内容は、記事執筆時点での一般的な情報です。実際の労働条件や契約内容は、就業先の企業や派遣会社によって異なります。詳細は最新の募集要項をご確認ください。
目次
高卒でも設備保全を目指せる理由
設備保全は、工場の機械や設備を点検し、故障を防いだり、トラブルが起きたときに直したりする仕事です。製造業の現場では欠かせない役割ですが、学歴を重視する会社ばかりではありません。
理由の一つが、製造業全体の人手不足です。現場で機械を扱える人材を育てたいと考える会社が増えており、大学卒・高校卒という区分ではなく、「今から技術を身につける意欲があるか」「現場でコツコツ取り組めるか」を見る会社が広がっています。経済産業省がまとめた白書でも、製造業における人材の確保や育成が課題として挙げられています。
出典)一般職業紹介状況(職業安定業務統計)|厚生労働省
出典)2026年版ものづくり白書|経済産業省
もう一つの理由は、設備保全の技術の多くが、入社後の研修や現場経験を通じて身につく点です。工業高校で機械や電気を学んだ人はもちろん、それ以外の学科出身で製造業が未経験という人でも、順を追って学べば対応できる仕事です。製造オペレーターなどの工場勤務や接客業で身につけた「決められた手順を守る力」「周囲と協力する力」も、設備保全の現場で生かせます。
以前は、工業高校や専門学校の出身者を優先して採用する会社が中心でした。しかし近年は、普通科出身や他業種からの転職者を対象にした求人も目立つようになっています。背景にあるのは、ベテラン技術者の引退が進む一方で、若手の担い手が不足しているという製造現場の事情です。会社側が「入社後に一から育てる」という前提で採用を進めるようになったことで、高卒・未経験という条件は、以前ほど不利ではなくなりました。
「学歴がないから無理」とあきらめる前に、まずは仕事の中身を知ることが、今後の道を広げる一歩です。
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設備保全とはどんな仕事か
設備保全の仕事は、大きく分けて2つあります。「予防保全」と「事後保全」です。
具体的な作業には、稼働中の機械の音や振動を確認する点検、部品に油をさす注油、劣化した部品の交換、壊れた箇所を直す修理、作業内容を残す記録などがあります。1つの現場で複数の設備を順番に見て回ることも多く、日々の業務を通じて機械の知識が少しずつ積み上がっていきます。
予防保全は、機械が故障する前に、決められた間隔で点検・部品交換・注油などを行い、トラブルを未然に防ぐ仕事です。定期的な点検表に沿って作業を進めるため、未経験の人でも手順を一つずつ覚えていけます。
事後保全は、実際に機械が止まったり異常が起きたりしたときに、原因を調べて修理する仕事です。予防保全よりも判断力や経験が必要になる場面が多く、現場での経験を積むほど任される内容も広がっていきます。
高卒から設備保全を始める利点は、この2つの仕事を通じて、機械の仕組みや電気の基礎知識を実践の中で学べることです。教室で理論だけを学ぶよりも、機械に触れながら理解を深められるため、座学が苦手な人でも技術を身につけやすい仕事です。資格を取得したり経験を重ねるほど、任される仕事の幅も広がります。
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高卒未経験から設備保全になるための2つの手順
「興味はあるけれど、何から始めればいいか分からない」という人のために、2つの手順を紹介します。
手順1:「機械保全技能士」などの資格取得を視野に基礎技術を学ぶ
次の段階として、「機械保全技能士」など設備保全に関わる資格の取得を目指す方法があります。機械保全技能士は、機械の点検・修理・調整に関する技術を証明する国家資格で、3級・2級・1級に分かれています。未経験からでも、入社後に会社の研修制度を使いながら3級から段階的に挑戦していくのが一般的です。
機械保全技能士の試験は、学科試験と実技試験の両方で構成されており、機械要素の知識、油圧・空気圧の仕組み、電気回路の読み方など、設備保全の現場で使う内容がそのまま出題されます。試験勉強がそのまま現場の技術につながる点も、この資格を目指す利点の一つです。
資格の勉強を通じて、機械の構造や電気の基礎、油圧・空気圧の仕組みなど、設備保全に必要な知識を体系的に学べます。資格がなくても働き始めることはできますが、学んだ内容が資格試験の形で確認できると、自分の技術がどこまで身についたかが分かりやすくなります。
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手順2:実機を使った研修制度が整っている企業や、正社員として長く働ける環境を選ぶ
2つ目の手順は、働く会社選びです。同じ設備保全の仕事でも、会社によって研修の内容や働き方は大きく違います。
大切なのは、実機(実際の機械)を使った研修があるかどうかです。教科書だけでなく、実際の機械に触れながら学べる会社であれば、未経験からでも段階を踏んで技術を積み上げられます。研修の初期段階では、先輩社員が横について作業のコツを教えてくれる会社も多くあります。

また、正社員として長く腰を据えて働ける環境かどうかも重要な確認点です。エー・オー・シー(以下、当社)が用意しているのは、当社の正社員として入社し、実機を使っての研修を経て技術を習得し、長く活躍できるキャリアを目指せる働き方です。研修中も給与を受け取りながら学べるため、収入面の不安を抱えずに技術習得に取り組めます。
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参考:製造オペレーターなどの経験があれば機械・電気の基礎に触れやすい
今、製造ラインでの組み立てや検査、ピッキングなどの仕事や製造オペレーターの仕事をしているなら、それは大きな強みです。日々の作業の中で、機械がどう動いているか、どこにセンサーやスイッチがあるかなど、機械や電気に触れる機会がすでにあるからです。

たとえば、コンベアの搬送速度を調整するモーターや、部品の位置を検知するセンサー、機械を止める非常停止スイッチなど、製造業務の中にも機械や電気に関わる部分は数多くあります。「なぜこの装置は動くのか」を意識するだけでも、設備保全の仕事に必要な視点が身についていきます。
今の仕事の中で機械の動きに関心を持ち、先輩に質問しながら基礎知識を少しずつ増やしていくことも、設備保全への一つの近道です。
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設備保全に向いている人の特徴
すべての人に当てはまるわけではありませんが、次のような人は設備保全の仕事で力を発揮しやすいです。
機械の仕組みに興味がある人は、設備保全の仕事に向いています。機械がどう動いているか、なぜ止まったのかを考えることが好きで、分解して仕組みを確認したり、原因を突き止めたりする作業に楽しさを感じられる人には合った仕事です。プラモデル作りや自転車の整備など、身の回りの物の仕組みを調べることが好きだった人にも向いている仕事です。
意外に思われるかもしれませんが、設備保全は一人で黙々と行う仕事ばかりではありません。現場の作業者から不具合の状況を聞き取ったり、他部署と修理のスケジュールを調整したりする場面が多くあります。営業や接客業で培った対人での対応力は、そのまま設備保全の現場でも生きる技術です。設備が止まったとき、その機械を操作していた作業者から状況を正確に聞き取る力が欠かせないため、日頃の接客や営業で培った聞き取る力が、そのまま役立つ場面が多くあります。

機械の種類や制御方式は日々変わっていきます。資格取得後も新しい設備や技術について学び続ける姿勢がある人は、設備保全の仕事で長く活躍しやすくなります。新しいセンサーや制御機器が導入されるたびに、使い方や仕組みを学び直す場面もありますが、変化を前向きに受け止められる人ほど、長く現場で必要とされる技術者になっていきます。
学歴や過去の職歴に関わらず、これらの特徴に当てはまる人であれば、設備保全という仕事で新しいキャリアを築いていける可能性があります。
給与をもらいながら学べる「実務×スクール育成制度」
「資格もない、経験もない状態で、本当に技術が身につくのか」と不安に思う人もいるはずです。そうした不安に応えるため、当社では実際の現場業務と研修を組み合わせて技術を身につける独自の仕組みを用意しており、これを当社では『実務×スクール育成制度』と呼んでいます。
当社の研修拠点である「AOCテクニカルセンター(ATC)」は、石川、福井、富山、愛知の4拠点にあります。ATCでは、実機を使いながら、機械の分解・組み立て・電気配線・油圧といった設備保全の基礎から、1.5ヶ月にわたる長期研修を通じて技術を積み上げていきます。

ATCの研修では、次のような技術を段階的に学びます。実機を使いながら一つずつ手順を確認して進めるため、機械や電気の知識がまったくない状態からでも技術を積み上げられます。
- 電気配線の基礎とスイッチ・センサーの取り扱い
- 機械要素の分解・組み立てと調整
- 油圧・空気圧機器の仕組みと保守
この制度の特長は、研修中も給与を受け取りながら学べることです。学費を自分で払って専門学校に通う必要はありません。働きながら、資格取得や実践的な技術を段階的に身につけていけます。
さまざまな業界で活躍できる保全エンジニアを、当社では『クロスオーバーエンジニア』と呼んでいます。半導体や自動車、製薬、繊維など、特定の業種に縛られず、さまざまな産業をまたいで活躍できる専門技術を持ったエンジニアを指す呼び方です。
学歴や前職の業種にかかわらず、「モノづくりに興味がある」「技術を身につけたい」という意欲があれば挑戦できる働き方です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 高卒だと年収が低くなりますか?
学歴による初任給の差はありますが、設備保全の仕事では、交代制勤務による手当、深夜手当などによって収入を伸ばせる余地があります。資格を取得すると手当が加算される制度を設けている会社もあり、働きながら収入を増やしていける仕組みが整っています。
厚生労働省の統計でも、賃金は学歴だけでなく勤続年数や職務内容によって差が出ることが示されています。入社後にどのような手当や昇給の仕組みがあるかを、求人票でよく確認することが大切です。
Q2. きつい仕事、危険な仕事ではありませんか?
設備保全には、機械を扱う作業や高所・狭所での作業も含まれるため、一定の注意は必要です。ただし、労働安全衛生法により、入社時や配置転換時には安全教育を行うことが義務付けられており、現場では保護具の着用やルールを守る仕組みが整えられています。
未経験者に対しても、危険な作業をいきなり任せるのではなく、段階を踏んで仕事の範囲を広げていく進め方が一般的です。入社したばかりの時期は、先輩社員が横について作業を確認しながら進めるため、一人で危険な判断を迫られる場面は多くありません。
Q3. 文系出身や、製造業の経験がなくてもなれますか?
なれます。設備保全に必要な知識の多くは、入社後の研修や現場経験を通じて身につきます。文系出身の方であっても、機械への興味や学ぶ意欲があれば、十分に挑戦できる仕事です。営業や接客業から設備保全へ転身した人も少なくありません。
まとめ:学歴よりも「挑戦する意欲」が評価される仕事
高卒だから、未経験だからという理由だけで、設備保全という仕事への可能性を狭める必要はありません。学ぶ意欲と、コツコツ取り組む姿勢があれば、資格や技術は入社後からでも身につけられます。
当社では、正社員として入社し、実機を使っての研修を経て技術を習得しながら、長く活躍できるキャリアを目指せる働き方を用意しています。石川、福井、富山、愛知のAOCテクニカルセンター(ATC)で、給与を受け取りながら学べる「実務×スクール育成制度」を通じて、未経験からのクロスオーバーエンジニアをこれまでも多く育成してきました。今の仕事に将来の不安を感じているなら、一度、設備保全という仕事を調べてみてください。
「自分にもできるだろうか」と迷っている方は、まず求人の内容を確認してみることから始めてみませんか。当社の働き方やキャリアの詳細は、以下のページでご確認いただけます。

