フリーターから製造業へ就職し保全エンジニアになる方法

フリーターから正社員への就職を目指す中で、どの働き方や職種を選べばよいのかを悩む方は少なくありません。この記事では、未経験の方が製造業へ就職し、保全エンジニアとして安定したキャリアを築くための具体的な方法をご紹介します。

また、エー・オー・シー(以下、当社)が提供する独自の支援制度を通じて、経済的な不安を抑えながら専門技術を身につける道筋も示しています。長期にわたり活用できる技術を習得し、自信を持って働けるエンジニアとして成長する第一歩を踏み出せる内容ですのでお伝えします。

※本記事に記載されている労働関係法令や各種制度に関する内容は、記事執筆時点での一般的な情報です。実際の労働条件や契約内容は、就業先の企業や派遣会社によって異なります。詳細は最新の募集要項をご確認ください。

フリーターから製造業へ就職し保全エンジニアになる方法

非正規雇用から正社員へ移るためには、皆さんの努力に加えて、労働市場で求められている仕事を選ぶことが重要です。その解決策として、製造業における「保全エンジニア」という職種は、未経験からでも挑戦でき、将来のキャリア形成に役立つ道です。

現在、日本の労働市場は少子高齢化によって働き手が減少しています。さまざまな産業で人材が求められていますが、特に製造業では、日本の産業を支えてきた熟練技術者の引退が進む一方で若い世代の採用が難しくなっており、技術の継承が課題です。

一方で、非正規雇用として働くフリーター層は国内に多数います。総務省および厚生労働省の統計によれば、2024年時点での日本のフリーター数は約136万人に上り、前年と比較しても微増しています。

出典)パートタイム労働者等|独立行政法人労働政策研究・研修機構

こうした若い世代の多くは、「今のままでは将来が不安だ」「技術を身につけたいが学校に通うお金がない」と悩んでいます。

そこで当社は、人材を派遣するだけでなく、皆さんのような未経験者の方をプロの技術者へと育成する教育機関としての役割を果たし、不安を和らげるサポートを行っています。

未経験採用で広がる正社員保全エンジニアの道

一般的に、フリーターの期間が長くなるほど、正社員としての就職にハードルを感じるかもしれません。これまでの職歴や一般的な事務の経験だけで正社員の枠に応募するのは、容易ではありません。

しかし、製造業における保全エンジニアの世界では、採用の前提条件が大きく異なります。工場を安定して稼働させる設備保全の技術者は、多くの現場で求められています。

この人材の需要の高まりを背景に、多くの企業は「最初からできる人」を探すだけでなく、「入社した後に育てる」という方針も採用しています。そのため、今は専門的な知識や経験がなくても、「技術を身につけたい」という意欲さえあれば、未経験の皆さんでも正社員の保全エンジニアを目指す道は開かれています

当社では、正社員として入社し、実機(実際の機械)を使っての研修を経て技術を習得し、長く活躍できるキャリアを目指せる働き方をご用意しています。これを利用すれば、工場の一時的な停止等があっても雇用契約が継続し、生活環境を維持しながら働くことができます。

保全エンジニアはAI時代でも代替困難な安定した仕事

仕事を選ぶ上で「自分の仕事が将来、人工知能やロボットに代替されるのではないか」と考える方は多いでしょう。この点について、保全エンジニアという仕事は長期的なキャリアを築きやすい特徴を備えています。

将来、定型的な情報処理やパターン化された反復作業は、人工知能やロボット等によって代替される可能性が高いと考えられています。

参考)「仕事の49%がなくなる」… | ダイヤモンド・オンライン

この「代替されやすい職業」には、事務職や各種オペレーターだけでなく、一定のルールに基づいたプログラミングや一部のシステムエンジニアリングといった分野も含まれています。

出典)野村総合研究所「日本の労働人口の約半分が…」 – ROBOTEER(ロボティア)

一方で、人に代わりにくい仕事の特徴として、他者とコミュニケーションを取りながら進める業務や、状況が毎回異なる環境で複雑な物理的操作を伴う業務が挙げられています。

保全エンジニアの主な仕事は、工場にある設備機器の不調を、音や振動、温度といった物理的な情報を基に診断し、メンテナンスやトラブル対応を行うことです。こうした機械のトラブルなど、その都度状況が異なる現場対応は、人工知能による自動化が難しい分野とされています。

職業の特性
AI・ロボットによる代替可能性
該当する主な業務・職種
定型的な情報処理・データ入力
極めて高い
一般事務、データ入力、定型的なプログラミング
パターン化された反復作業
高い
レジ係、特定の工程を繰り返す業務、受付業務
対人コミュニケーション・交渉
低い
営業、コンサルティング、カウンセリング
非定型な環境下での物理的操作
極めて低い
設備の保全・メンテナンス、トラブルシューティング

この人間にしかできない領域の技術を習得することが、長期的に活用できる技術として皆さんのキャリアを支える基礎となります。

コミュニケーションが生産効率を左右するやりがいのある現場

工場の技術者に対して、「機械とだけ向き合う作業」というイメージを持つ方もいますが、実際の保全エンジニアの仕事は、周囲とのコミュニケーションやチームワークによって成り立っています。

工場で機械が予期せず停止する時間は、生産計画への影響につながります。異常が起きたとき、保全エンジニアは現場で機械を操作している担当者から「いつ」「どのような状況で」「どのように停止したのか」を正確に聞き出し、原因を特定する必要があります。

このやり取りの中で、担当者の話を正確に理解し、双方が状況を共有できるように、日頃からコミュニケーションを取っておくことも大事です。

高度な技術力と同様に、円滑なコミュニケーションが生産効率を左右します。技術的な対応だけでなく、多くの人と協力しながら工場の稼働を支える仕事です。現場で頼りにされる経験を通じて、自分の仕事にやりがいを感じることができます。

給与をもらいながら学べる実務×スクール育成制度

皆さんが新しい技術職へキャリアを広げようとするとき、課題の一つとなるのが「学習期間中の生活費」です。当社はこの点に配慮し、技術の習得と経済的な安定を両立させる仕組みを用意しています。

お金を払って学ぶのではなく給与をもらいながら学べる環境

未経験から技術を学ぶ手段として、民間の専門スクールに通う方法があります。しかし、こうしたスクールを利用する場合、一定の授業料を自己負担することが一般的です。さらに、数ヶ月間学習に専念する間、収入が減少したり、アルバイトと並行して時間をやり繰りしたりする必要があります。

経済的なゆとりが少ない場合、貯蓄が減少する状況は、新しい仕事への挑戦を難しくする要因になります。

当社はこの課題に対応する独自の教育体制を整えており、これを当社では「実務×スクール育成制度」と呼んでいます。この制度の特徴は、本格的な専門教育を受ける前に当社と正社員として雇用契約を結ぶ点です。

皆さんは当社の社員として、基本給や手当を受け取りながら、業務の一環として専門的な学習に集中できます。給与をもらいながら学べるこの環境は、経済的な負担を軽減し、学習に集中できる状態を整えるための仕組みです。

民間の専門スクールを利用する場合
  • 一定の授業料を自己負担することが一般的
  • 学習に専念する間、収入が減少する
  • アルバイトと並行して時間をやり繰りする必要がある
当社の仕組み
「実務×スクール育成制度」
  • 本格的な専門教育を受ける前に当社と正社員として雇用契約を結ぶ
  • 基本給や手当を受け取りながら業務の一環として学習に集中できる
  • 経済的な負担を軽減し、挑戦しやすい状態を整える

座学だけでなくATCの実機(実際の機械)を使用した実践研修

技術教育の成果を実際の現場で活かすためには、学ぶ環境の設備が重要です。設備保全の技術を身につけるには、工場で実際に使用されている設備での学習が効果的です。

当社が運営する設備保全に特化した専門の研修施設「ATC(AOCテクニカルセンター)」は、現在、石川、福井、富山の3拠点にあります。これらの施設は、座学だけでなく実践的な訓練を行うための場所です。

施設内には、半導体製造工程で用いられる真空装置や、自動化ラインを制御する有接点シーケンス制御システム、産業用ロボットなど、実際の生産現場で稼働しているものと同等の実機を用意しています。

皆さんは、機械の構造を学ぶだけでなく、自身の目で実機を確認し、配線作業や意図的に発生させた不具合(断線やセンサー異常など)の復旧作業を行います。この実践研修を通じて、現場配属時の戸惑いを減らし、実務にスムーズに適応できる専門的な技術を習得できます。


経験豊富な講師がしっかりと寄り添いプロのエンジニアへ育成

充実した設備とともに、それを適切に指導し、学習をサポートする体制が教育の質を左右します。ATCの研修では、実際の製造現場で多くの実務経験を積んだ講師が、未経験の皆さんの視点に立って指導を行います。

新しい技術を学ぶ過程では、工具の扱い方や図面の読み方などで疑問が生じることがあります。そのような時、ベテランの講師陣が自身の経験を交えながら、解決への手順を丁寧に説明します。こうしたサポートは、学習を進める上での支えとなります。

現場で求められる基準を満たすよう指導を行い、親身になってサポートすることで、派遣先の企業に対しても技術力を提供しています。当社が大切にしているのは、技術を習得し、様々な現場で活躍できるエンジニアを育成することです。

(未経験から技術を身につけられるATCの研修やサポート体制について、具体的なカリキュラム等をご確認されたい方は、以下のリンクをご覧ください。個別相談も受け付けております。)

【ATCの研修やサポート体制について知りたい方へ】

未経験からプロのエンジニアへ。具体的なカリキュラム等をご確認いただけます。

フリーターの製造業就職を後押しする家電付き完全個室寮

新しい仕事に就く際、勤務地への転居を伴う場合があります。遠方の工場で技術を磨く場合、住まいの確保とそれに伴う初期費用は、考慮すべき課題の一つです。当社は、この負担を軽減するための寮制度を用意しています。

敷金や礼金が不要で即日入居も可能なため初期費用を大幅削減

一般的な賃貸契約で新生活を始める際の初期費用は、まとまった金額です。敷金、礼金、前家賃、仲介手数料、保証料などを合計すると、家賃の約5〜6ヶ月分が目安とされています。

さらに、生活に必要なテレビ、冷蔵庫、洗濯機などの家電製品を購入する費用や引越し代を含めると、事前の出費はさらに大きくなります。これは、すぐに転居を希望する方にとって考慮すべき点です。

当社が用意する環境では、こうした初期費用の負担を抑えることができます。生活家電(テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコン等)付きの個室寮(1R・1K)を完備しています。

一般的な契約で生じる敷金や礼金といった初期費用がかからず、大型家電を新たに買い揃える必要もありません。即日入居・就業にも対応しているため、出費を最小限に抑えつつ、スムーズに新生活をスタートできます。

同じ収入でも生活費の支出が少ない分自由に使えるお金が増加

寮制度の利用には、初期費用の削減に加えて、毎月の生活コストを抑えやすいという特徴があります。

首都圏などの都市部では賃金水準が高く設定されるケースがありますが、同時に家賃や生活費などの固定費も高額になりがちです。

一方、当社が拠点を置く石川県、福井県、富山県などのエリアで当社の寮を利用した場合、家賃負担が都市部と比較して低く抑えられます。同じ収入でも都市部と比べると生活費の支出が少ない分、自由に使えるお金が多くなります。

給与額面だけでなく、生活コストを差し引いた実質的な生活のゆとりと、技術を身につけて長く働ける環境を総合的に検討することが、安定したキャリア形成につながります。

フリーターから製造業へ就職し胸を張って働くエンジニアの事例

教育制度と生活サポートを活用し、実際に未経験から現場で活躍している皆さんの事例は、これから挑戦する方にとって具体的なキャリアの参考になります。

代わりのきかない専門的な技術を習得し安定したキャリアを築いた事例

【ケース1】飲食店のアルバイト経験から保全エンジニアへのキャリア形成

接客業を中心とした職歴を持つ方が技術職へ転職する場合、専門的な技術をいかに身につけるかがポイントになります。

実際に、文系出身でこれまで飲食店のアルバイト経験しかなかった20代の方が、ATCでの研修を通じてキャリアを築いたケースがあります。

この要因は、ATCにおける約1か月にわたる実機演習と、ベテラン講師によるトラブルシューティングの反復練習にあります。単なる座学ではなく、センサーの調整や部品の不具合を論理的に見つけ出す訓練を繰り返すことで、未経験からでも専門的な技術を体系的に習得しました。

その結果として、この方は入社後約2ヶ月で配属先工場にて設備保全業務の担当となりました。専門的な技術を習得したことで職場の重要な役割を任されるようになり、就業3年後には技術の習熟に応じた評価を受け、前職のアルバイト時代と比較して年収が向上した実績があります。現在ではリーダー候補として後輩の指導にもあたっています。

衰退産業から成長産業へとキャリアチェンジを成功させた事例

【ケース2】サービス業から半導体関連産業への転身

キャリアの方向性を考える上で、需要が拡大している産業分野へスキルを移行させることは、中長期的な安定を目指す上で有効な方法です。

現在、北陸地方を中心としたエリアでは、半導体関連産業における設備投資が活発に行われています。これに伴い、精密な製造装置の維持・管理を担う保全エンジニアの需要も高まっています。

前職において需要の変化が激しいサービス業に就いていた方が、この産業動向を捉え、当社の研修を経て半導体製造装置の保全エンジニアへ転身した事例が複数あります。

さまざまな業界で活躍できる保全エンジニアを、当社では『クロスオーバーエンジニア』と呼んでいます。こうした皆さんは現在、特定の企業に留まらず、クロスオーバーエンジニアとして活躍しています。

社会の基盤となる製造現場で、自らの技術を用いて設備を管理し、生産を支えるという日々の業務が、かつてキャリアに悩んでいた皆さんの成長と、エンジニアとしての自信につながっています。

未経験から専門技術を身につけ、新しいキャリアを築きたいとお考えの方は、ぜひ以下のリンクから詳細をご確認ください。当社が皆さんの挑戦をサポートいたします。

【新しいキャリアを築きたいとお考えの方へ】

未経験から専門技術を身につけ、胸を張って働くエンジニアになりませんか。

フリーターから製造業への就職に関するよくある質問に回答

新しい仕事へ挑戦するにあたり、皆さんが抱きやすい疑問について、事実に基づいてお答えします。

Q.文系出身や未経験でも現場で活躍できるエンジニアになれますか

文系の出身者や未経験の皆さんでも、十分に成長し活躍することを目指せます。採用や実務の場において、理系の専攻や高度な数学の知識が必須条件となるわけではありません。

保全エンジニアの実務で重視されるのは、現場の状況を正確に把握する「観察力」と、マニュアルを読み解き、関係者と適切に情報共有を行う「コミュニケーション能力」です。当社では、仕事への向き合い方や学ぶ意欲も採用判断の基準となります。

当社が運営するATCの研修は、未経験者を対象としたカリキュラムを採用しています。工具の正しい扱い方や図面の基礎から始まり、作業手順の確認や安全管理の考え方に至るまで、講師が段階的に指導を行います。学ぶ意欲を持って取り組むことで、専門的な知識と技能を習得できる環境を整えています。

Q.製造現場での業務は特定の工程を繰り返す業務とは異なりますか

工場における業務には様々な役割があり、保全エンジニアと製造オペレーターでは担当する業務内容が異なります。

製造オペレーターの主な役割は、定められた手順に従って部品を組み立てたり、材料を機械にセットして操作したりする、製品を「製造する」工程を担当することです。

これに対して保全エンジニアの役割は、「製品を製造するための機械や生産ラインが、正常に稼働し続けるように設備を維持・管理すること」です。

具体的には、日々の点検(予防保全)を実施して異常がないかを確認し、万が一トラブルで機械が停止した場合には、現場で状況を分析し修理(事後保全)を行い、原因究明と再発防止に努めます。状況に応じた問題解決能力が求められる役割を担っています。

Q.22時から翌5時までの深夜勤務が発生した場合の手当はどうなりますか

工場設備は24時間体制で稼働していることが多く、保全エンジニアも交替勤務の一環として深夜帯の業務を担当する場合があります。

この深夜に働いた際の賃金については、労働基準法によって規定されています。労働基準法に基づき、22時から翌5時までの勤務に対しては25%以上の割増賃金が支払われます。

また、1日の法定労働時間(8時間)を超えた時間外労働(残業)が深夜帯に及んだ場合の計算も法律で定められています。この場合、時間外労働の割増率(25%以上)と深夜労働の割増率(25%以上)が合算され、合計で50%以上の割増率で賃金が計算されます。

出典)法定労働時間と割増賃金について教えてください。 | 厚生労働省

労働の区分
該当する時間帯および労働条件
法定割増率
深夜労働
22:00〜翌05:00の間に労働した場合
通常賃金の 25%以上
時間外労働(残業)
1日8時間・週40時間を超過した場合
通常賃金の 25%以上
深夜労働 + 時間外労働
残業が深夜帯に及んだ場合
通常賃金の 50%以上
法定休日労働
法律で定められた休日に労働した場合
通常賃金の 35%以上
法定休日労働 + 深夜労働
法定休日の深夜帯に労働した場合
通常賃金の 60%以上

深夜労働に対する割増賃金は、法律に基づき適正に計算し支払うことが義務付けられています。